ハラスメントとは
「セクハラ(セクシャル・ハラスメント)」が流行語大賞になった1989年以降、セクハラだけに留まらず、「ハラスメント」という言葉は私たちの生活に定着し、それに伴い類型も多く生まれ、今では100近くにのぼります。
職場におけるハラスメントとはいったいどういうものなのか、その基本を改めて整理してみましょう。
パワーハラスメント | セクシャルハラスメント | マタニティハラスメント ケアハラスメント |
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概念 | 優越的な関係を背景とした 業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により 就業環境を害すること |
性的嫌がらせ 相手の望まない性的言動のすべて |
育児休業や介護休業等の制度の利用を阻害する言動 状態への嫌がらせ |
対象 | 上司から部下(最も多い) 同僚間、先輩から後輩 後輩から先輩、部下から上司 |
男性から女性(最も多い) 女性同士、男性同士、女性から男性、LGBT(性的少数派)に対する差別等 |
制度を利用しようとする人や妊娠中の人に対する上司や同僚 等による言動や不利益取り扱い |
区分・ 類型 |
6類型 ①身体的攻撃 ②精神的攻撃 ③過大な要求 ④過小な要求 ⑤人間関係からの切り離し ⑥個の侵害 |
対価型 環境型 |
制度等利用への嫌がらせ型 状態への嫌がらせ型 |
特徴 | 業務上必要かつ相当な範囲内であれば受けて側の主観によらず「パワハラ」には該当しない (重要) |
相手が不快と思う性的言動は 「セクハラ」とみなされる傾向がある(受けて側の主観が重んじられる) |
育児休業や介護休業制度の利用を阻害した場合ハラスメントに該当得る制度の利用を理由に不利益な取り扱いは不可 |
問題 | 業務命令や注意指導との線引きが難しい | 個人的な問題であることが多い | 休業期間中の代替要員の確保等の課題 制度の周知が行き届いていない |
法律 | 労働施策総合推進法 | 男女雇用機会均等法 | 育児・介護休業法 |
留意点 | 注意・指導の必要性、相当性の範囲内での指導(感情的にならない) | 原則職場において性的な言動をしない (当事者間では許される言動でも周囲の人が不快に感じることがあるため) |
育児・介護休業法の法改正を理解する 妊娠中の軽減措置について安全配慮義務は必要だが過剰な配慮は NG |
共通点 | ・世代や個人の価値感のギャップからハラスメントにつながる傾向がある ・時代の変化(法律改正・コンプライアンス意識)に対応できないとハラスメントにつながりやすい ・恒常的な人員不足や過重労働等の職場環境課題がハラスメントのきっかけとなるケースがある |
パワーハラスメントと言われない叱り方
仕事の中で指導したり、叱る必要がある場面は必ず出てきます。
その際の話の仕方も場合によってパワーハラスメントと言われてしまうこともあります。
良い叱り方 | 悪い叱り方 |
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・感情がコントロールできている(重要) ・行為や行動と人格を分けて叱る ・他者との比較をしない ・改善点の具体的な説明をする ・白黒を決めるのではなく、総合的に判断する ・部下の成長を見守る姿勢がある ・フォローも忘れない |
・感情のままに叱責する ・欠点やダメな点に注目する ・行為や行動と人格を混同する ・結果のみで評価する ・他者とばかり比較して、勝ち負けや優劣をつけたがる ・高すぎる目標を設定し、できないことにより劣等感を 持たせる ・正しい・間違っている、良い・悪いを決めたがる |
ハラスメントを発見したり、ハラスメントを受けた人から相談があった場合
・公平、迅速な対応を心がける。
・ゆっくり時間をかけて相談者の話を聴く。(傾聴的な態度で)
・相談者の了解を得て、上司や人事、相談窓口に報告し、対応について相談する。(重要)
・個人情報には十分注意する。
・自分の価値観でアドバイスしたり判断しない
社労士まつしたによるハラスメント対策支援
トップのメッセージや就業規則や相談窓口の整備とともに、社員のハラスメントに対する、教育研修を行うことが重要です。特に管理監督者は、部下に指揮命令をする立場ですので、誤った指導はハラスメント問題にもなりかねません。
最近の管理監督者は、ハラスメントが怖くて、まともに部下に指導ができないといった悩みを持っています。
また、
「すでに一応の対策を講じているけれど、効果に結びつかない・・・」
「職場でパワハラを疑う問題が起こっている。どうしたらよいかわからない・・・」
このようなお悩みの事業者様に対し、社労士まつしたは、ハラスメント防止コンサルタントとして、ハラスメントに係る問題を分析・解決いたします。
貴重な人材が、ハラスメント問題で退職することのないよう、快適職場づくりのよきパートナーとして3つの支援をご提案いたします。
① ハラスメント対策総合支援・・・
ハラスメント対策を講じたことのない事業者様、対策を講じているものの、効果が出ていない事業者様向きのサポートです
(実施期間2~3か月間)
② ハラスメント対策諸規定・研修支援・・・
ハラスメント防止のための諸規定策定と研修の実施をご希望の事業者様向きのサポートです
(実施期間2か月間)
③ ハラスメント対策研修支援・・・
ハラスメント防止のための研修をご希望の事業者様向けサポートです
(実施期間1か月間)
① ハラスメント対策総合支援
1.現状分析
●職場環境の評価・・・担当者からのヒヤリング実施(90分程度)
2.職場実態把握(アンケート調査など)
●企画から実施、問題分析 等 (質問票のご提供、集計・分析の実施)
3.改善支援や社内研修の企画提案
●ハラスメント規程等の整備支援 (ハラスメント防止規程・指針などの策定支援)
●事案解決のための体制づくりの支援(担当者へのフォロー)
●職場の実情にあわせた研修の実施(一般向け、管理監督者向け 各90分づづ)
価格・・・1~3すべてパッケージでご提供 220,000円(税込)~
② ハラスメント対策諸規定・研修支援
1.現状分析
●職場環境の評価・・・担当者からのヒヤリング実施(60分程度)
2.改善支援や社内研修の企画提案
●ハラスメント規程等の整備支援 (ハラスメント防止規程・指針などの策定支援)
●職場の実情にあわせた研修の実施(一般向け、管理監督者向け 各90分づづ)
価格・・・1、2のご提供で110,000円(税込)~
③ ハラスメント対策研修支援
1.現状分析
●職場環境の評価・・・担当者からのヒヤリング実施(60分程度)
2.社内研修の企画提案
●職場の実情にあわせた研修の実施(一般向け、管理監督者向け 各90分づづ)
価格・・・ご提供で55,000円(税込)~
※価格は目安であり、事業場の人数や実情に応じその都度見積もりを提示させていただきます。