若年者が会社を退職する理由とは?
知っていますか。若年者が会社を退職する理由のトップは、職場の人間関係や職場環境によるものが大きいことを・・・
人手不足、労働力人口の減少が続く中、人材確保において、職場の定着化の取組みがいかに重要であるか、いち早く気づいた企業はあらゆる対策に力を注いでいます。いくら、採用が上手くいっても、職場環境に問題があれば、人材は定着しません。戦力になる前に退職や休職につながり、労働生産性は低下し、職場の士気も下がります。
管理監督者(上司)には、職場環境の把握と改善、ならびに部下の健康を守る義務があります。(安全配慮義務)日頃から職場で部下に接する機会の多い上司は、部下が安全で安心できる職場環境下でその能力を最大限に発揮するようにフォローしていく立場なのです。メンタルヘルスやハラスメント問題が発生する際、何等かのサインが出ているケースが少なくありません。では、部下のどんな態度や変化に注意すればいいのでしょう。
部下のこんな様子に注意!!
- 過重労働が続いている
- ミスやトラブルなど仕事に支障が出ている、または支障が予想される
- 職場の人間関係が悪化している
- 挨拶しても返事がない、挨拶に覇気がない
- 以前に比べ寝ぐせや服装の乱れなどがある
- 仕事の能率が悪くなっている。思考力・判断力が低下している
- 以前に比べ会話が減った、あるいは急に会話の量が増えた
- 遅刻、早退、欠勤が増えた
- 休みの連絡がない(無断欠勤がある)
- 残業、休日出勤が不釣合いに増える
- 表情に活気がなく、動作にも元気がない(あるいはその逆)
- 不自然な言動が目立つ
「いつもと違う」部下への対応の手順
関心と気配り
- 日頃から部下をよく見ておく
↓
気づき
- 「いつもと違う」ことに速やかに気づく
↓
声かけ
- ためらわずに声をかける
↓
話を聴く
- しっかりと話を聴く
批判は控える、結論を急がない、プライバシーに配慮
適切な情報を与える
↓
つなぐ
- 必要に応じ、社内の相談窓口やまたは社外の専門家への相談
メンタルヘルス不調が出ている場合は専門医への受診を促す
上司は一人で抱え込まないことが重要です。
早期の対応と相談窓口への引き継ぎが、問題の悪化を防ぎます。
まずは日常的に、部下からの自主的な相談に対応できているか、チェックしましょう。特に以下の部下は日頃から配慮する必要があります。
- 長時間労働等により過労状態にある部下
- 強度の心理的負荷を伴う出来事を経験した部下
- 特に個別の配慮が必要と思われる部下
社労士まつしたによる傾聴トレーニング研修
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